ねくたりん通信

アラビア語圏の新聞記事を和訳しています

【アウサト紙】シリア北西部:休戦成立以降最初の民間人犠牲者が発生

6月9日(火)アッシャルクルアウサト紙

 

シリア北西部にて、休戦成立以降で最初の民間人犠牲者が発生

 

 

ベイルート:アッシャルクルアウサトオンライン】

 

シリア人権監視団が報じたところによると、今日(火曜日)、シリア北西部のイドリブ県を対象とした空爆によって、民間人1人が殺害された。3か月前に停戦が発効して以降で最初の犠牲者となるという。

 

3月6日より、イドリブとそれに隣接する複数の県の各地で停戦が発効している。この停戦は、ダマスカスを支援するモスクワと、反体制勢力を支援するアンカラによって宣言された。これに先立って、ロシアの支援を受けたシリア政府は広範囲にわたって攻撃を行い、およそ100万人が居住する地域から避難することを強いられていた。

 

フランス通信社は、シリア人権監視団の報告から「月曜日の夜中、ロシアの戦闘機がイドリブ南部の郊外にある多数の町村に15回の空爆を仕掛けた。その結果、バルユーン村で民間人1人が殺害され、複数人の負傷者が発生した」と引用した。

 

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン理事長は、殺害された人は、休戦が発効して以降で「空爆によって殺害された最初の民間人である」と述べた。同地域では、最初の民間人犠牲者が発生した時以来、シリア政府軍の部隊と反体制派の部隊との間で、散発的な衝突および大砲による迫撃の応酬が見られる。

 

およそ3か月前の活動休止の後、ロシアの戦闘機は先週から、イドリブ県とハマー県とラタキア県の県境の間にある地域への攻撃を再開している。(後略)

 

aawsat.com