ねくたりん通信

アラビア語圏の新聞記事を和訳しています

【ムドゥン紙】シリア政府、ルクバーン・キャンプの避難民を襲撃する:3人が死亡、3人が逮捕

シリア政府、ルクバーン・キャンプの避難民を襲撃する:3人が死亡、3人が逮捕

 

 

【本紙】

 

複数の情報筋が明らかにしたところによると、シリア政府の部隊は火曜日、ルクバーン・キャンプから逃亡した市民ら多数を襲撃し、多数の死者・逮捕者が出た。

 

現地メディア「ナフルネット」は、「シリア政府の部隊は、ヨルダンとの国境に隣接するルクバーン・キャンプから砂漠地帯の道を伝ってラッカ市方面に向かっていた8人の集団を狙って奇襲を仕掛けた。これによって3人が死亡し、その他3人が逮捕され、残りの2人の消息が途絶えた」と語った。

 

「ナフルネット」によれば、「犠牲者は全員デリゾール県(シリア)の出身である。彼らはスフナ市(フムス県東部の郊外)北東部に位置するウムール山地域で襲撃された」という。

 

ヨルダンとの国境の砂漠にあるルクバーン・キャンプの居住民は、厳しい生活環境に苦しんでおり、居住民のうちの多数が脱出を強いられていた。ロシアとシリア政府はこのキャンプの避難民に、シリア政府当局との調整した上での退出を推奨している。

 

過去2年間、同キャンプの居住者の多くは、シリア政府支配地域を通って脱出している。しかし、それにも拘わらず、同キャンプからの退出を決断した者の最多数は、反体制派やシリア民主軍(SDF)の支配地域に行くために、密入国ルートを好んでいる。これによって、シリア政府の部隊の手によって死者・逮捕者といった犠牲者が多数出るという(今回の事件と)よく似た事件が複数発生していた。

(以上)

 

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