ねくたりん通信

アラビア語圏の新聞記事を和訳しています

【アラビーヤ紙】イラク北部のトルコ軍基地が奇襲される 兵士2人が死亡

イラク北部のトルコ軍基地が奇襲される 兵士2人が死亡

 

【ドバイ:本紙】

 

公然たる非難にも拘わらずトルコがイラク北部で軍事作戦を継続しているなか、トルコは金曜日、トルコ・イラク間の国境で兵士2人が殺害され、1人が負傷したと発表した。

 

トルコ国防省は声明の中で、「『虎の爪作戦』地域とトルコが称する地域に位置するトルコ軍基地に対し、クルディスタン労働者党のメンバー複数人が木曜日、ロケット弾で攻撃を仕掛けた。これにより、兵士2人が死亡し、1名が負傷した」と述べた。

 

国境の村への爆撃

 

(これに先立って)複数のクルドの情報筋は、昨晩トルコの戦闘機が再びイラク上空へと侵入し、国境沿いのクルドの村に爆撃を行ったと報じていた。

 

トルコはイラクの主権を侵害し続けていると指摘されている。1週間前には、ウールマーン村(ドホーク県アマーディーヤ地区カニマシ区)に4発の砲弾が着弾し、そのうちの2発は、多数の市民住宅の付近に落下した。カニマシ区長のセルベスト・サブリー氏はその際、「トルコの大砲がウールマーン村を攻撃した」と語り、「2発の砲弾は、住宅団地からおよそ70メートルのところに落下した」と明らかにしていた。

 

1週間前の砲撃は、(イラクの)カーズィミー首相が行っていたクルディスタン地域訪問と同じ時に発生した。

 

トルコ軍部隊はおよそ3か月前から、イラククルディスタン労働者党に対して定期的な攻撃を行っている。今回のイラク領土への侵入はバグダード側からの非難を巻き起こした。トルコの軍事作戦が開始されて以来、バグダードは何度も駐イラクトルコ大使を召喚している。

 

(後略)

 

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【クドゥス・アラビー紙】アフリーンの爆発による死傷者は45人に膨れ上がる 調査員らはシリア政府が人道に対する犯罪を犯しているとして非難

アフリーンの爆発による死傷者は45人に膨れ上がる

調査員らはシリア政府が人道に対する犯罪を犯しているとして非難

 

【ヒバ・ムハンマド:本紙の複数本部・支部

 

国連の戦争犯罪調査委員会は火曜日、「バッシャール・アサド政権の部隊が市民に対する殺人・拷問・強姦を継続している」と述べ、政権が戦争犯罪および人道に対する犯罪を犯したことを裏付ける「複数の合理的な証拠」が存在すると指摘した。

 

以上の内容は、2020年1月11日から7月1日までの期間でのシリアにおける人権の状況に関する国連の調査委員会報告書の中に記述されている。同報告書は、アサド政権の部隊が拷問・強姦・殺人といった犯罪を犯したと述べている。

 

調査委員会報告書は、538人へのインタビュー、人工衛星から撮影された写真およびその他の証拠に基づいている。調査委員会は、国連の第45回人権理事会にて、25ページからなる同報告書を公開する予定である。

 

治安上の混乱とシリア北部の不安定な状況において、正体不明の者複数人がアフリーン市(アレッポ郊外)のある市場の中心で自動車爆弾を起爆させた。これによって10人が死亡し、その他複数名が重傷を負った。

 

(後略)

https://www.alquds.co.uk/%D8%A7%D8%B1%D8%AA%D9%81%D8%A7%D8%B9-%D8%B6%D8%AD%D8%A7%D9%8A%D8%A7-%D8%AA%D9%81%D8%AC%D9%8A%D8%B1-%D8%B9%D9%81%D8%B1%D9%8A%D9%86-%D8%A5%D9%84%D9%89-45-%D9%82%D8%AA%D9%8A%D9%84%D8%A7-%D9%88%D8%AC/

【ムドゥン紙】シリア政府、ルクバーン・キャンプの避難民を襲撃する:3人が死亡、3人が逮捕

シリア政府、ルクバーン・キャンプの避難民を襲撃する:3人が死亡、3人が逮捕

 

 

【本紙】

 

複数の情報筋が明らかにしたところによると、シリア政府の部隊は火曜日、ルクバーン・キャンプから逃亡した市民ら多数を襲撃し、多数の死者・逮捕者が出た。

 

現地メディア「ナフルネット」は、「シリア政府の部隊は、ヨルダンとの国境に隣接するルクバーン・キャンプから砂漠地帯の道を伝ってラッカ市方面に向かっていた8人の集団を狙って奇襲を仕掛けた。これによって3人が死亡し、その他3人が逮捕され、残りの2人の消息が途絶えた」と語った。

 

「ナフルネット」によれば、「犠牲者は全員デリゾール県(シリア)の出身である。彼らはスフナ市(フムス県東部の郊外)北東部に位置するウムール山地域で襲撃された」という。

 

ヨルダンとの国境の砂漠にあるルクバーン・キャンプの居住民は、厳しい生活環境に苦しんでおり、居住民のうちの多数が脱出を強いられていた。ロシアとシリア政府はこのキャンプの避難民に、シリア政府当局との調整した上での退出を推奨している。

 

過去2年間、同キャンプの居住者の多くは、シリア政府支配地域を通って脱出している。しかし、それにも拘わらず、同キャンプからの退出を決断した者の最多数は、反体制派やシリア民主軍(SDF)の支配地域に行くために、密入国ルートを好んでいる。これによって、シリア政府の部隊の手によって死者・逮捕者といった犠牲者が多数出るという(今回の事件と)よく似た事件が複数発生していた。

(以上)

 

www.almodon.com

【クドゥス・アラビー紙】先月イスラエルは、子ども52人、女性21人を含むパレスチナ人400人を拘束した

レポート:先月イスラエルは、子ども52人、女性21人を含むパレスチナ人400人を拘束した

 

【ガザ:本紙】

パレスチナ捕虜調査センターは、「パレスチナ人が併合の決定に抵抗するのを阻止・抑制しようとして、占領国当局は先月の間に、パレスチナ人に対する拘束活動を顕著に激化させた」と語った。同センターは、400件の拘束例を確認した。うち52人は子どもで、21人は婦女子である。

 

同センターは拘束活動に関する月報のなかで、「占領国の部隊は、ガザ地区の市民5人を拘束した。うち2人は、ガザ地区中・北部の東側境界線付近で拘束された。3例目は、ガザ地区北部の海を伝って侵入を試みた際に、占領国海軍によって拘束された。被拘束者は、ジャバリア出身のイッズッディーン・フサイン氏(26歳)である」と述べている。

(後略)

 

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【アウサト紙】シリア北西部:休戦成立以降最初の民間人犠牲者が発生

6月9日(火)アッシャルクルアウサト紙

 

シリア北西部にて、休戦成立以降で最初の民間人犠牲者が発生

 

 

ベイルート:アッシャルクルアウサトオンライン】

 

シリア人権監視団が報じたところによると、今日(火曜日)、シリア北西部のイドリブ県を対象とした空爆によって、民間人1人が殺害された。3か月前に停戦が発効して以降で最初の犠牲者となるという。

 

3月6日より、イドリブとそれに隣接する複数の県の各地で停戦が発効している。この停戦は、ダマスカスを支援するモスクワと、反体制勢力を支援するアンカラによって宣言された。これに先立って、ロシアの支援を受けたシリア政府は広範囲にわたって攻撃を行い、およそ100万人が居住する地域から避難することを強いられていた。

 

フランス通信社は、シリア人権監視団の報告から「月曜日の夜中、ロシアの戦闘機がイドリブ南部の郊外にある多数の町村に15回の空爆を仕掛けた。その結果、バルユーン村で民間人1人が殺害され、複数人の負傷者が発生した」と引用した。

 

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン理事長は、殺害された人は、休戦が発効して以降で「空爆によって殺害された最初の民間人である」と述べた。同地域では、最初の民間人犠牲者が発生した時以来、シリア政府軍の部隊と反体制派の部隊との間で、散発的な衝突および大砲による迫撃の応酬が見られる。

 

およそ3か月前の活動休止の後、ロシアの戦闘機は先週から、イドリブ県とハマー県とラタキア県の県境の間にある地域への攻撃を再開している。(後略)

 

aawsat.com

【クドゥス・アラビー紙】イスラエル占領政策は拘束キャンペーンを遂行し、アルアクサ―モスクの説教師の住居前で集会を開くことを禁じる

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6月4日(木)

クドゥス・アラビー紙

 

イスラエル占領政策は拘束キャンペーンを遂行し、アルアクサ―モスクの説教師の住居前で集会を開くことを禁じる

 

 

【ナザレ:本紙】

 

占領国の部隊は、ヨルダン川西岸の多数の地域で急襲を実行した。西岸では複数の拘束キャンペーンが行われた。占領国イスラエルの部隊は昨日水曜日、ファルア難民キャンプおよびタンムーン町(西岸北部のチュバス市南部)出身の出身の市民3人を拘束した。アッルーブ難民キャンプ(西岸南部のヘブロン市北部)では、民衆による衝突が複数発生し、市民らの列で多数の負傷者が出た。

 

衝突が発生したのは、若者らの集団がアッルーブ難民キャンプ入り口に向かって行った時だった。同キャンプ入り口では、占領国による急襲が繰り返し見られている。若者らは占領国兵士らの軍事監視塔に石を投げた。占領国兵士は、若者らに対して催涙ガス弾を雨あられと撃った。これによって、多数の市民らに呼吸困難が生じた。

 

(後略)

 

【アラビーヤ紙】トルコ側の傭兵らの間で反発と不満…… リビアへの新たな派兵

6月2日(火)アルアラビーヤ紙

トルコ側の傭兵らの間で反発と不満……

リビアへの新たな派兵

 

【ドバイ:本紙】

 

リビアで戦闘しているシリア人集団のうちの多数の間で、不満と怒りの色が濃くなっている。これに先立ち、シリア人らは繰り返し、トルコが「戦闘のために自分らをシリアからトリポリへと移送するのが目的で自分らを騙したのだ」と非難していた。

 

リビア軍の情報筋が火曜日に密かに流したある新しい動画のなかで、ひとりの傭兵が現れた。彼は支払うと約束した賃金の面または実地での平坦支援の面で、トルコ人らが騙したのだと不満を訴えている。

 

一方、シリア人権監視団は「リビアの首都にいるシリア人戦闘員らの隊列の間では怒りが浸透している」と説明した。

 

シリア人権監視団は、以下のように明らかにしている。

「混乱状態が傭兵らの隊列を支配している。これに先立ち、トルコ政府は、トルコによって仕組まれた「国民軍」の諸部隊に所属している武装メンバー、およびイスラーム国とシャーム解放機構(旧「ヌスラ戦線」)のメンバーから、大規模な集団的徴兵を行っていた。さらにトルコ政府は、戦闘のためにそれらのメンバーを何か月も前から、とりわけ状況が厳しい時期にリビアに送っていた(後略)」

 

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